有力出走予定馬
今年のサウジカップは超豪華メンバー!
日本からもフォーエバーヤング、ウシュバテソーロ、ウィルソンテソーロなどの有力馬が参戦予定で、過去イチの好レースが期待できる。
まずは日本馬のライバルとなる海外勢の有力馬を見ていこう。
ロマンチックウォリアー
香港 セン7
父 Acclamation(Northern Dancer系)
母 Folk Melody(Mr. Prospector系)
主な戦歴:
香港カップ 1着(2022〜2024)
クイーンエリザベスⅡ世カップ 1着(2022〜2024)
コックスプレート 1着 安田記念 1着など
クイーンエリザベスⅡ世カップ、香港カップをともに3連覇中の香港の雄がサウジカップに参戦!
芝では無類の強さを見せている同馬。1月にメイダンで行われたジェベルハッタ(GⅠ、芝1800m)でも圧勝し、これでGⅠは10勝目となった。
今回はもちろん、初めてのダートへ対応できるかどうかが1つのポイントとなる。
これまで5回行われているサウジカップで、芝をメインで走っていた馬の優勝は2回(2021年ミシュリフ、2023年パンサラッサ)。芝同様の強さを見せてあっさり勝ってしまう可能性はある。
ただ、ペースへの対応も心配な点である。サウジカップはダートのレースながらスタートからかなり速いラップを刻む。ロマンチックウォリアーは近走ではそのようなペースを経験しておらず、流れに乗れるかどうかも重要なファクターとなる。
ダートへの対応とペースへの順応。香港の怪物はこの壁も易々と越えてしまうのだろうか。
シエラレオーネ
アメリカ 牡4
父 Gun Runner(Mr. Prospector系)
母 Heavenly Love(Nasrullah系)
主な戦歴:
BCクラシック 1着
ケンタッキーダービー 2着
2024年のBCクラシック を制した明け4歳のアメリカ調教馬。
ケンタッキーダービー2着、ベルモントS3着と米3冠レースでは惜敗が続いていたが、古馬もいる舞台で見事にビッグタイトルを手にした。BCクラシックとケンタッキーダービーではフォーエバーヤングとしのぎを削ったが、この2頭は従兄弟である(母同士が半姉妹)。
これまですべてのレースで3着以内に入る安定感のある馬で、ここでも上位争いは確実と思われるが、前年のBCクラシック3着以内だった馬は過去4年のサウジカップで一度も3着以内に入っていないという不吉なデータがある(詳しくは2025 サウジカップ特集① を参照)。ケンタッキーダービーで3着以内だった馬も同様にサウジカップでは馬券内に来ておらず、そのジンクスを打ち破れるか見ものである。
※ 残念ながら出走前に回避が発表されました。
セニョールバスカドール
アメリカ 牡7
父 Mineshaft(Nasrullah系)
母 Rose’s Desert(Mr. Prospector系)
主な戦歴:
サウジカップ 1着
ドバイワールドカップ 3着
昨年のサウジカップ優勝馬。
サウジカップ後に臨んだドバイワールドカップでは3着に入ったものの、その後は4着、5着、5着、9着となかなか成績は振るわない。年齢的にも7歳になり、ピークを越えてしまった可能性も否定できない。
しかし、昨年のレースではあのウシュバテソーロの後方から追い込んで差し切ってしまうほどの末脚を披露していて、小回りで直線の短いアメリカの競馬場よりも、キングアブドゥルアジーズのワンターンで直線の長いコース形態がこの馬にはマッチしていて、あっと驚く復活劇を遂げてもなんら不思議ではなく、侮りがたい一頭である。
※ 残念ながら出走前に引退が発表されました。
ローレルリバー
UAE 牡7
父 Into Mischief(Northern Dancer系)
母 Rose’s Desert(Mr. Prospector系)
主な戦歴:
ドバイワールドカップ 1着
父はここ数年アメリカのリーディングサイアーを連続して獲っているInto Mischief。
昨年アメリカから転厩し、UAE調教馬となり当初はサウジカップを目指していたが、仕上がりきらずに目標をドバイワールドカップに切り替えていた。そのドバイワールドカップで他馬をよせつけぬ圧巻の逃げ切りを見せ、世界を驚かせた。2024年のロンジン・ワールドベストホースランキングでは、シティオブトロイと並んで1位になっている。
今年1月には、約10ヶ月ぶりのレースとなったファイアブレイクS(GⅢ、メイダン・ダート1600m)に出走したが、果敢に逃げるもゴール前でわずかに交わされて2着。ただ、一度レースを使ったことで上向いてくるようなら侮れない一頭である。
※ 残念ながら出走前に回避が発表されました。
有力馬には、ウシュバテソーロを含め7歳以上の馬が多く名を連ね、シエラレオーネやフォーエバーヤングらの若い4歳世代が対抗するというのが今年のサウジカップの構造のようだ。
日本からの出走予定馬
近年サウジカップでも好走する日本馬が増えてきた。
今年の日本馬も上位争いが期待できる好メンバーの出走が予定されている。
パンサラッサに次ぐ、日本調教馬の優勝が見られるか、今年の出走予定馬を見ていきたい。
フォーエバーヤング
日本 牡4
父 リアルスティール(Halo系)
母 Forever Darling(Nasrullah系)
主な戦歴:
UAEダービー 1着
JBCクラシック 1着
東京大賞典 1着
ケンタッキーダービー 3着
BCクラシック 3着
昨年はサウジアラビア、アメリカ、日本でビッグレースに次々と参戦し、どのレースでもしっかりと優勝争いを演じてきた。ダートの本場アメリカでも結果を残し、その強さを現地のファンに見せつけた。キングアブドゥルアジーズはサウジダービーを制した舞台で、サウジカップでもその走りに大きな期待が寄せられる。
しかし、シエラレオーネのところでも触れたとおり、アメリカのビッグレースの好走馬はこのレースでは不完全燃焼に終わることが多く、その点は不安視される。ただ、砂質も形態も違うどの競馬場でも結果を出してきたこの馬だからこそ、それも吹き飛ばしてくれるのではないかと期待したい。
ウシュバテソーロ
日本 牡8
父 オルフェーヴル(Halo系)
母 ミルフィアタッチ(Mr. Prospector系)
主な戦歴:
ドバイワールドカップ 1着
東京大賞典 1着(2022, 2023)
昨年に引き続き、2年連続での出走。
中東のレースはドバイワールドカップの1着を含め全3戦ですべて連対している。
ダートでは不利に思える追込み脚質だが、最後は確実に差し込んでくる強さがある。
アメリカでは直線の短さが合わないのか、なかなか上位に食い込めずにいるが、サウジカップではこの馬の持ち味が発揮されやすいと思われる。
ただ、今年で明け8歳となり、昨年の後半から徐々にかつての末脚に陰りが見られるようになっている。
さすがのウシュバテソーロでも衰えがきてしまったか。そんな説を文字通り一蹴するような走りが見たい。