秋の締めくくりは、世界の競馬ファンが熱狂する「ブリーダーズカップ(BC)」。
2025年は西海岸・デルマーでの開催──日本から遠く離れたこの舞台で、また新たなドラマが生まれる。
ドバイ、香港に続く“旅”「BCジャーニー」では、馬券発売のある3レースの中からBCクラシックとBCマイルに焦点を当て、アメリカ競馬ならではの「血統×適性×舞台」を解き明かす。
BCクラシック|A.P. Indyの血が支配する王道
アメリカ競馬の総決算「BCクラシック」。
歴史的にもA.P. Indy系の血が主流を占めるこのレースでは、今年もその系統が主役を張る。
人気上位が予想されるのは、フィアースネス、シエラレオーネ、ソヴリンティの3頭。
※ソヴリンティは出走回避
いずれも母父がA.P. Indy系で、系統内には近年勢力を拡大しているFappiano系の血を内包している。
このFappianoの流れは、ドバイワールドカップでも上位を独占しており、国や馬場を越えて“ダート中距離の黄金血統”として確立しつつある。
対して、ドバイでも3着に敗れたフォーエバーヤングは、この血を持たない点で評価を一段下げたい。
適性面からも、ここはアメリカ勢が有利。堅い決着の可能性が高い。
伏兵として注目は、父Tapit系のマインドフレーム。
ポテンシャルは高いが、前走の落馬による影響がどこまで残るかが焦点。
血統的な裏付けでは買いだが、状態面の見極めが重要だ。
馬券の軸は「A.P. Indy+Fappiano」の二重血統ライン。
適性・調整・展開、すべてが揃ったアメリカ勢を信頼したい。
BCマイル|デルマーを制すのは“青の軍団”か、地元勢か
マイル戦は毎年激戦必至の「BCマイル」。
ここでは近年、イギリス勢とアメリカ勢が互角に渡り合う構図が続いている。
特に注目は、ゴドルフィン×アップルビー×ビュイックの“青の鉄壁トリオ”。
このチームはBCマイルで圧倒的な安定感を誇り、イギリス馬が遠征しても崩れない最大の理由となっている。
一方、開催地デルマーでは近年、アメリカ馬の巻き返しも顕著だ。
2021年と2024年のデルマー開催では、いずれもアメリカ馬が3着内に2頭入っており、地の利を侮れない。
今年の穴候補は、プログラムトレーニング(Program Training)。
前走のクールモアターフマイルでは2着に敗れたが、あれはキーンランド開催。
実はこの馬、デルマーで行われたハリウッドダービーの勝ち馬で、同舞台での実績は抜群。ブランクを挟んで今回が叩き3戦目というローテーションも理想的で、妙味は十分だ。
海外勢の牙城に挑むアメリカ勢。
デルマーを知る馬にこそ、逆転のシナリオがある。
BCジャーニーの歩き方|堅実とロマンを織り交ぜて
ドバイ、香港と続いてきたこの「ジャーニー」シリーズ。
資金配分は、これまでと同様に2レースで1旅分の資金を設定し、
どちらか一方の的中でトータルプラスを狙う。
クラシックで堅実に、マイルで妙味を拾う──
それが2025年のBCジャーニーの基本戦略だ。
秋の締めくくり、デルマーの夕陽の下で馬券の旅を完結させよう。