最初のコーナーまでが約300mしかなく、先手争いが激しくなりやすい。逆に直線は430mと長めで、洋芝&平坦ではあるが北海道のコースとは異なる。
国別成績・血統傾向
香港のオセアニア生産馬が出走馬の大半を占め、他国の馬には厳しいレースになっている。
連対馬のほとんどはDanehillを父系や母系に持っていることが多い(2021年,2022年連覇のウェリントンや2024年の勝ち馬インビンシブルセージなど)。上位馬はDanehill系以外にもノーザンダンサー系を血統内に持つ馬が多く、Sadler’s Wells系やFairy King系、Last Tycoon系なども目に付く。日本ではあまり目にしない種牡馬(例:Deep Fieldなど)の産駒もいる。次代以降に血統を繋ぐことも考えて多様な血を取り入れようとする日本ではなかなかお目にかかれない血統の馬がちょこちょこ活躍している。香港の馬は去勢してセン馬になることで息の長い活躍を目指すが、マイル・中距離路線と比べるとスプリント路線では3連覇以上する馬がなかなか現れない。2連覇したりチェアマンズスプリントプライズ→香港スプリントを同年に制したりは2020年以降でも見られる。もちろん3連覇はできなくても、2021年から2023年の春と暮れの香港スプリントGⅠの6戦で3勝3着2回と息長く好走するウェリントンのような馬もいるが、他の路線に比べるとそういった馬は少ないと言える。
脚質成績(過去4年)
最初のコーナーまでに好位置につけて、直線で抜け出して押し切るような正攻法の馬が好成績。純粋な力比べとなり、高いスプリント適性が求められる。
[ 0 – 1 – 0 – 3 ]
[ 3 – 2 – 2 – 8 ]
[ 1 – 0 – 1 – 12 ]
[ 0 – 1 – 1 – 7 ]
2022年
着順 | 馬番 | 馬名 | ゲート | 国 |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | ウェリントン | 8 | |
2 | 9 | コンピューターパッチ | 1 | |
3 | 1 | スカイフィールド | 6 |
2021年
着順 | 馬番 | 馬名 | ゲート | 国 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ウェリントン | 3 | |
2 | 4 | コンピューターパッチ | 7 | |
3 | 13 | スカイフィールド | 1 |