ドバイワールドカップの馬券戦略

ドバイジャーニー、ついにクライマックスへ!

ドバイワールドカップデーを旅するように楽しむ「ドバイジャーニー」も、ついに最終目的地へ。
これまでの3レースで資金を増やしてきた人も、ここまでの戦いで惜しくもマイナスになっている人も、最後の大一番で一発逆転を狙うチャンスだ。

過去の傾向を紐解き、的中へとつながる馬券戦略を練っていこう。ドバイワールドカップを制するのは日本馬か、それとも海外勢か——栄光のゴールへ向かうラストスパートの始まりだ!

日本馬の狙いどころ:先行力、キングカメハメハの血

ドバイワールドカップにおいて、日本馬は近年安定した成績を残している。2021年以降、毎年日本馬が馬券内に入っており、世界のダート戦線でも存在感を示している。特に注目すべきは脚質と血統の2つのポイントだ。

まず、日本馬に限らず脚質の傾向として「先行力」が重要であることがデータから読み取れる。
ドバイワールドカップは基本的に先行有利のレースで、直線の長いメイダン競馬場とはいえ、差しや追い込み一辺倒では届きにくい展開になりやすい。前につけて流れに乗れる馬が結果を残しやすいため、先行できる馬が狙い目だ。

次に、日本馬ではキングカメハメハの血を持つ馬が好相性という点も見逃せない。2021年以降の5着以内馬6頭のうち、実に4頭が父または母父にキングカメハメハの血を持っていた。これは、キングカメハメハが持つダートの持続力とスピードの遺伝が、ドバイワールドカップの舞台に適していることを示している。
先行有利のこのレースで追い込みで勝利したウシュバテソーロも母父がキングカメハメハであり、日本馬の中でもこの血統を持つ馬は特に注目したい。

以上から、出走馬の中で「先行力」「キングカメハメハの血統」を持つ馬がいれば、積極的に狙いたい
過去のデータをもとに、しっかりと取捨選択を行うことがドバイワールドカップ攻略の鍵となる。

海外馬の狙いどころ:Fappiano系とヨーロッパの伏兵

キングカメハメハだけでなく、Mr. Prospector系はこのレースに相性がいい。
特にMr. Prospector系の中でもFappiano系(Unbridledなど)を持つ馬が活躍している点は見逃せない。

例えば、2024年の覇者ローレルリバーは母系がFappiano系の血を引いており、この系統は持続力のあるパワータイプが多く、メイダンのダートに適応しやすいため、今年もFappiano系の血統馬には注目したい。

また、近年のドバイワールドカップではヨーロッパ調教馬が意外性を発揮するケースもあり、2023年のアルジールス(イギリス調教馬・2着)や2021年のマニークール(フランス調教馬・3着)がその代表例だ。これらの馬はダートの本場アメリカの強豪を相手に善戦しており、ヨーロッパ勢も適性次第では十分に食い込めることを示している。

つまり、海外勢で押さえておきたいのは、Fappiano系とヨーロッパ馬の2パターン。
人気馬だけでなく、穴馬の中にもこの条件を満たす馬がいれば、しっかり押さえておきたい。

おすすめの馬券

近年、日本馬が好成績であることから、馬券も日本のエース級から勝負したい
前述した通り、キングカメハメハの血を持つ馬先行力のある馬から軸をピックアップしよう。

海外勢からは、Fappiano系を持つ馬、先行力のある馬、ヨーロッパ調教馬など狙い目は幅広い。
ここまでの的中状況から馬券の組み立て方を考えていきたいところだ。

① 3連単・3連複で攻めるなら「日本馬×海外馬」

軸(1頭or2頭):日本馬のエース級

相手(2〜3頭):Fappiano系+ヨーロッパ調教馬

ヒモ(広めに):先行脚質の馬を優先的にピックアップ

ドバイワールドカップは、ダートレースらしく前に行ける馬が有利な傾向にある。過去の勝ち馬を見ても、直線一気の追い込みではなく、好位から押し切る形が多い。軸馬も相手馬も、逃げ・先行馬を中心に選びたい

② 点数を絞るなら「日本馬からの馬連流し」

できるだけ点数を抑えつつ当てに行くなら、日本馬からの馬連流しも一つの手。

馬連:日本馬のエースと先行できる馬を組み合わせ

ドバイワールドカップは波乱傾向がそこまで強くないため、堅めの組み合わせでもしっかり当てに行く作戦が有効だ。

ドバイジャーニー完結!最高の締めくくりを!

ドバイワールドカップをもって、4つのGⅠを巡る「ドバイジャーニー」は完結。
ここまでの戦いでプラスを積み上げた人も、最後の大一番で逆転を狙った人も、それぞれの旅路を楽しめただろうか。

このレースは世界の強豪が集う最高峰のダートGⅠ。日本馬の悲願達成を願うもよし、海外勢の傾向を読み切って勝負するもよし。ドバイならではの熱い戦いを楽しみつつ、最高のフィナーレを迎えよう。

「ドバイジャーニー」のゴールはここ。
しかし、競馬の旅は終わらない——次なる大レースへ向けて、また新たな挑戦を始めよう!